請求日： 2019年3月
病名： 脳性麻痺（右上下肢運動機能障害）
結果： 障害基礎年金2級
請求方式： 事後重症
年金額： 78万円

就労状況： している。軽作業。
一人暮らし： していない
障害者手帳： 身体障害者手帳2級
家族構成： 両親と同居
生活する上で困難なこと：
右半身の震えと右股関節・腰全体の激痛により、月に3～4回は歩行不能になる。
握力が弱く、重い物を持てない。持つと脱力してしまう。
発話が不明瞭で、両親でさえ言葉を理解できないことがある。
職場での昇給が障害者雇用のため見送られるなどの職場での悩みがある。
身体能力の不安から、持ち物を落とすなどの事故の可能性がある。
医師からは、脳性麻痺による右上下肢の運動機能の低下があり、今後の回復は望めないとの診断を受けている。

この事例では、脳性麻痺による右上下肢の運動機能障害を持つ人が障害基礎年金2級の認定を受けたケースを紹介しています。請求日は2019年3月で、年金額は78万円の受給となりました。

受給者は現在、身体障害者手帳2級を持ち、両親と同居しています。仕事は続けていますが、身体の震えや激痛、握力の低下などにより、日常生活や職務に多大な困難を抱えています。特に、重い物を持つことができない、急に力が抜けるなどの症状は、職場での事故のリスクを高めています。

総評
この事例は、身体障害を持ちながらも労働市場に参加しようとする人々が直面する問題を浮き彫りにします。障害基礎年金2級の受給は、受給者とその家族にとって重要な経済的支援を提供し、特に職場での適応や日常生活の質の向上に役立ちます。

障害年金制度は、こうした障害を持つ人々が自分の能力に応じて働き、社会に貢献することを可能にするための重要な支援手段です。また、この事例は職場での障害者雇用に関する課題や、適切な職場環境の整備が障害を持つ人々の働く能力を最大化するためにいかに重要であるかを示しています。障害年金の支給を通じて、受給者は医療ケアに集中し、生活の質を維持するための支援を受けることができます。