ステータス
請求日:2017年2月
病名: 若年性認知症
結果: 障害基礎年金2級
概要
若くして認知症を発症してしまった方のケースです。
まず最初は、ご本人が電話をかけてこられました。
そして、「身体がうまく動かないから助けてくれ」ということで、初回面談に伺ったわけですが、訪問してびっくり。これは全て本人の作り話でした。
恥ずかしながら、全く気づきませんでした。
そこで、急遽、頭を切り替え、精神疾患での請求を行うこととし、ヒアリングを行いました。
健康な時は一人暮らしをしていたということで、本人の受診歴は分からない部分は多かったのですが、初診と考えられる病院へ受診状況等証明書(初診証明の書類)を記載いただいたところ、その前に精神科へ受診しているような形跡があることが分かりました。
ただ、その書類には、初受診の時は兄と一緒に来た旨のことが記載されていましたが、本人に兄はいません。同席したのは弟でした。
したがって、この初回受診時の医師によるヒアリングは適切に行えていなかった可能性が高いこと、保険記録から考えるに、仮に初診が他の病院だったとしても、本人に障害年金は受給されるべきだという二段構えの論理構成をもって意見書を作成し請求を行いました。
結果は、主張が認められ、受給権を獲得することができました。
ただ、同居の母親と弟は障害年金制度を全くご存知なかったので、本人が助けを求めてこなかったら、障害年金の請求はずっと後になったかもしれません。
そのことを考えると、本人なりのSOSだったのかもしれません。